50歳の頃です。定年を意識するようになりだしたのですが、その頃、東京都が主催する「高齢者のための仕事つくり講座」の募集を知り、応募したところ参加できました。

東京都の全域から年齢も経歴も多様な男女50人ほどが集まっていました。

その講座で知り合った人たちとの交流がきっかけになって、さまざまな高齢者問題に関心を持つようになったと記憶しています。

 

その講座が終わってから、このまま何もしないのはもったいないので、具体的に行動を起こすことにしました。

そこで、考えたのが高齢者のボランティアをすることでした。大田区のボランティアセンターに登録して、休日を利用して高齢者施設でのボランティア活動を始めたのが、現在につながる私の原点です。

 

サラリーマン時代は、休日のみの限られた活動でしたので、定年で時間の余裕ができた時に、本格的にボランティアに取り組みたいと思うようになりました。

その頃のことです。今思えば、運命に導かれたような出会いがありました。

知人と話している時のことです。その知人は埼玉県の「成年後見」のNPO団体で活動しているとのことで、「成年後見」のことを話してくれたのです。

私が「成年後見」という言葉を初めて聞いた時でした。

私は知人が活動している「成年後見」の活動に強く興味を覚えました。

知人は私の住まいに近いところにある品川区のNPO団体で話を聞いてみたら、と勧めてくれました。

早速、そのNPO団体を訪ね、その場で入会したことが、現在につながっています。縁は不思議ですね。

 

この成年後見のNPO団体は、品川区の行政書士の有志が立ち上げたとのことで、会員の大半が行政書士でした。この団体の「成年後見人」の養成講座等を受講したことで「成年後見」についての知識だけではなく、先輩との現場同行にて実務も経験させていただきました。

会員の行政書士との交流を通して、行政書士の業務内容を理解していく中で、NPO団体の市民後見人として活動するだけでは物足りないと思うようになりました。

私も行政書士という国家資格を取得して、専門知識を元により幅広い活動をしたいと思うようになったのです。

こうしたことから、行政書士試験への挑戦を開始したわけです。

しかし、合格までの道のりは厳しいものでした。不合格が続き、合格できたのは、5回目でした。

不合格が続いた時は、私は行政書士にはなれないのでは、と何度も落ち込むこともありました。しかし、諦めずに挑戦できたのは、20年を超える高齢者との関りを通じて感じてきた様々な高齢者の問題の改善にお役に立てるようになりたい、との強い思いでした。

高齢者の問題解決に関わりたいとの思いから行政書士としての取り扱い業務を「遺言書・終活・相続手続き」にしました。これらの業務を通じて高齢者の困りごとの解決に全力で取り組んでいます。

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