トラックでの納品と引き取りの配送業務に就いていた時のことです。
営業業務を担当したいと思い、上司に相談しました。配送業務に差し支えない範囲であれば、という条件での営業業務の許可が取れました。
営業は全く未経験だったので、現場に出る前に、自費で産業能率大学の「営業入門コース」」を受講しました。
早速、飛込み営業を始めました。
ターゲットは市の産業課に電話して市内の工場名簿を入手して作成しました。私の在籍した会社の商品を使用している可能性があると思われる業種の工場に絞り片端から訪問しました。
しかし、当然ともいえますが、全く歯が立たず門前払いの連続でした。しかし私は、営業の面白さを感じるとともに、これなら私にもできるな、との手ごたえを感じました。
在籍していた会社の上司に営業への異動を願い出ましたが、可能性がほとんどないことを理解しましたので、転職を決意しました。
そして営業職として転職することになりました。その後、営業職を中心に30年間在籍しました。
自らの意志と行動で人生を拓くことができる体験ができました。
この体験は、その後の人生の大きな財産となっています。